私たちの社会には、廃止された家父長制や、男尊女卑、「男は仕事、女は家庭」の性別役割分担の
意識や慣行が残り、女性にはまだまだ何かと生きにくい社会です。
弁護士としての日常業務の中で、女性であるが故に家庭や職場で差別されたり、意見を言えなかったり、
ハラスメントを受けたり、辛い思いをしたりする女性のみなさんのご相談やご依頼をお受けすることが多く、
一緒に悩み考えながら仕事をしています。
憲法や民法をはじめとするさまざまな法律は、
個人の尊厳（一人ひとりが尊厳ある存在として大切にされなければならないこと）や
家庭や職場などあらゆる分野での男女の平等を謳っていて、
特に弱い立場にある人にとって、強い味方になってくれます。
権力や経済力、腕力を持った人も持たない人も、法の前では平等です。
ご相談者・ご依頼者の方のエンパワメントと、笑顔で新しい人生の一歩を踏み出すことを
少しでもお手伝いできるよう努めています。
そして、女性が生きにくい社会は男性にとっても生きにくい社会です。
性別にとらわれず誰もが大切にされ、自分らしく生き生きと生きられる社会にしていきたいと思います。

• 1994年宮崎大宮高校卒業
• 2000年大阪大学法学部卒業、司法研修所入所
• 2001年弁護士登録、大阪の法律事務所で法律事務所で仕事スタート
• 2010年　出身地である宮崎に戻り、宮崎の法律事務所で仕事をスタート
• 2020年１月、宮崎くすの樹法律事務所開設、4月から１年間宮崎県弁護士会会長
• 宮崎県の男女共同参画審議会委員や宮崎県弁護士会両性の平等に関する委員会委員、同憲法委員会委員、同法教育委員会委員などを務めてきました。憲法が謳う平和や人権の大切さを分かりやすく多くの人に伝えたいという思いで、いろいろな市民活動にも取り組んでいます。大阪では、市民100人が演じる憲法ミュージカルを企画し、多くの方のご協力を得て、大阪府下数ヶ所の1000人規模のホールを全て満席にしました。

法が尊重される社会は、
人種や民族、性別によって差別されず、誰もが大切にされる社会、平和で民主的な社会です。
私たち一人ひとりが声を上げることによって、よい法律ができ、よくない法律が廃止され、
社会はよりよく変わっていきます。素敵な未来をご一緒につくっていけたらと思います。