自分らしく自分にできる仕事で地元宮崎の発展に貢献したい。
長友 理恵子さん面談可開局以来、女性初のエンジニアとして入社し、テレビ放送の屋台骨を支える技術部で、男性社員に交じって全く同じ内容の業務に従事し、優れた結果を残している。技術部での勤務は9年目を迎え、現在は中堅社員として次の設備更新検討グループの中心メンバーの一人となり、後輩の指導も行うなど、多岐にわたって活躍している。
大学では超伝導(超電導)といって、リニアモーターカーなどに使われる技術の基礎研究をしていました。研究職や技術職での就職を考えていたことと、地元に帰ってきたいという気持ちがあったので、九州内で、学んできたことを活かせる仕事を探しました。当初はメーカーの研究職などを探していたのですが、偶然、両親が「テレビ宮崎の採用が出てるよ」と教えてくれたのです。元々、テレビは大好きだったこともあってすぐ応募しました。子どもの頃からJAGAJAGA天国やHOT WAVEを見ていましたね。
面接を受けるときは、今まで女性が技術部を受けたことはなかったので、「もしかして間違って提出されていませんか」という確認をいただきました(笑)。
番組のスタジオ収録や生放送のときのカメラやSW(映像切替)・VE(映像調整)や、中継現場に中継車で行き、ニュースや制作番組の中継をする制作技術、番組やCMを決められたイベント通りに運行・監視するマスター(送出技術)などを中心に、月ごとにシフト勤務しています。
2019年2月に行われた「延岡西日本マラソン」は、会社で一番大きな中継番組です。その時は、現場の技術全体を統括する立場であるテクニカルプロデューサー、テクニカルディレクターを務めました。
私が最初の女性技術職社員だったので、たぶん会社にも戸惑いがあったし、私も分からないことがあって、どこまで会社に相談しながらやっていいのか、難しい部分がありました。会社ではずいぶん配慮していただいたと思います。夜勤、泊まり勤務もあるのですが、仮眠室の布団を準備してもらったり、業務内容などは随時上司と相談したりしながら進めています。夜勤や中継車の運転、重い機材を扱うこともあります。体力仕事という面はありますね。
社内では、いろんな人が「大丈夫?」と気にかけてくれます。それは嬉しいですね。
なかなか行けないのですが、また山に登りたいです。最初は両親が登山をしていて、私も社会人になって始めました。入社して3ヶ月だけ営業部に配属されて少し悩んでいたときに、元営業職だった父と一緒に、地元の延岡の山に登って話をしました。両親とも山に登るので、実家に帰ったときは大分の九重などに家族と行っていました。富士山にも、30歳になる前に父親と一緒に登りました。社内でも登山をする人が多くて、「じゃあみんなで行こう」と霧島に行くこともありました。頂上で食べるご飯もおいしくて、体力維持もできるし、また始めたいですね。
会社では初めての女性技術職社員なので、入社するまではいろんな不安もありましたが、職場の同僚や上司に支えてもらいながら、気づけば9年続けてこられました。何事も初めは不安があるかもしれませんが、宮崎の人の温かさにふれて、がんばってほしいと思います。技術職の仕事も、ぜひ、次に入ってきてくれる方がいると嬉しいです。
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