100%できなくても大丈夫。困ったときは、きっと周りが助けてくれますよ。
高山 由希さん高鍋町出身。
北九州大学卒業後、長期間に渡り海外留学を経験。
33歳の時に宮崎へ帰郷。
入社後は高い語学力を生かし、海外顧客対応や契約書作成業務、さらにインドネシアのビンタン島への長期出張、シンガポール支店立ち上げなど海外勤務も前向きに取り組み、幅広い分野で経験を積んでいます。入社10年で総務から経理、生産管理、営業業務まで大活躍。優しくユーモアのある性格でみんなに愛される人材です。
福岡の北九州大学国文科を卒業後、2年ほど働いて資金を貯めて、海外留学をしました。
最初はアメリカのフロリダの環境学科のある大学の語学学校に入学。湾岸戦争で海洋環境が汚染されたニュースを見たことがきっかけで環境学を学びたいと思っていました。
そこの教授が、「環境学を学びたいならアメリカではなくカナダだよ」とアドバイスを受け、カナダのビクトリア大学へ転校、その後念願のヨーク大学に編入しました。
日本人が少ない学校でしたので、授業以外の会話も1日中英語でした。最初の2年は話せないのでひたすら話を聞くだけの生活。聞きなれない音ばかりだったのが次第に分かるようになってきます。
カナダでは卒業まで6~7年かかり、32歳で日本に戻ることになります。
ーー帰国してこの会社に入ったのですか?
いえ、長野県で友人と起業しました。自分たちの貯金を資金にしてエコ関連商品を取り扱うネットショップを起業。友人は生物学を専攻しており、環境関連に強かったんです。うまくいっていたのですが、1年半くらい経った時に家庭の事情で実家の宮崎に戻ることになりました。
宮崎で仕事を探していた時、英字新聞で採用情報を見つけました。海外担当秘書業務で採用条件はTOEICの点数、当時はまだ年齢制限の記載もあり、26歳までとなっていました。正直この会社のことを知らなかったのですが、実家から車で10分と近く、制服がある、社食がある、など魅力的でしたので、とりあえず問い合わせてみると、履歴書を出すように言われました。
もう採用者が決まっていると聞いたので、練習という感じで気楽に面接に臨みました。
「ホームページを見てもなんの会社かわからないですよ。」と、面接官に対して言い残して帰り、採用にはならないと思っていたので、採用の連絡が来た時には驚きました(笑)
【採用担当・現在も上司である鮫島副部長のコメント】
採用時には、すでにある人に決まりかけていましたが、高山さんの履歴書を拝見して面接をお願いしました。面接では大学で学んだ環境学のことを熱く語っていましたね。インパクトがあり面白く、とても印象に残ったことを覚えています。
最初は総務課に配属。3カ月は基礎から見習いと言われていましたが、
入社後1週間目くらいに、「ビンタンに出張」との指示。あまりに唐突で最初は「何県ですか?」と聞いてしまいました(笑)
実際はインドネシアのビンタン島への出張だったのですが、ゾウが歩いていたり、人よりトカゲが多かったり、アジアってこうなんだ、と驚きました。
ビンタン島では、長年担当していた通訳兼秘書が退職して困っていたところだったようです。
その後は、ビンタン島と本社(宮崎)を往復する生活でした。本社にいるときは総務課で総務・庶務業務、接遇を上司にみっちり教えてもらいました。ビンタンでは工場内にも入り、現地社員になるべく簡単な英語で機械操作を説明する必要があり、機械のことも覚えられましたし、英語力も鍛えられました。2010年にTOEIC980点をとれたのはビンタンのおかげですね。
東京青梅事業所の立ち上げや営業などで経験を積み、次はシンガポールに行くことになります。支店長と現地スタッフと私の3人で当時駐在所だった事務所を支店化する任務で、私は経理マネージャーと言われたのですが経理はしたことなく(笑)なぜ私を指名したのかは謎ですが、2、3ヶ月の予定が結局2年滞在し、2016年1月に帰国しました。
海外任務での自分の役目はメッセンジャーだと思います。言語の違う人の意図を的確に伝えることが大事で、そこには女性ならではの感覚が生かされていると思います。商談の7割は雑談と日常会話。残り3割で仕事の話を凝縮してします。
まわりからよく、高山さんはチャレンジャーね、と言われますが、私じゃなく会社がチャレンジャー。社長自身が何でも臆さずやるタイプで、男女の差別もしない方、信頼できる社員には何でも任せる。そんな社長なので、職務経歴を問わず、なんでも経験させてもらえる社風なのかと思います。
今は、北九州のエレクトロニクス関連のグループ会社に籍を置きながら、本社やシンガポール支店の総務・経理・管理業務に走り回っています。
【採用担当・現在も上司である鮫島副部長のコメント】※写真右
高山さんほど国内外のさまざまな仕事を経験した人は社内でも他にいないですね。
必要な人材と言ってまず思い浮かぶのは高山さんです。仕事の能力、姿勢はもちろんのこと、ユーモアもあり優しく、皆に好かれ、パーソナリティともに素晴らしい人材です。
プライベートな時間が今はないので結婚はまだですね。
出張であちこち行くので行く先々に友人ができました。どこに異動になっても大丈夫って自信ができました。
睡眠が心の栄養なので、寝ることが大好きです。
猫好きで、猫の写真を撮ってSNSにアップするのが趣味かな。
社長になること、、冗談です(笑)
予想外のことを何でも与えてくれる会社なので、その期待にお返ししていきたいです。
ぜひ英語を学んで欲しい。英語は必要ツール。学校で学ぶ英語と仕事で学ぶ英語はぜんぜん違います。
英語を使って何をするかは現場に入らないと分からない。興味があるなら、とりあえず飛び込んでみれば何とかなります。
できるかできないかはあまり関係ない。
100%できなくても大丈夫。困ったときはきっと周りが助けてくれますよ。
1984年に吉川セミコンダクタ株式会社設立。のち2012年に吉川アールエフセミコンに社名変更。半導体テストハウスおよびRFIDのチップの開発・販売を行う会社です。また、LED照明関連のモジュール組立など新しい分野へも進出しています。
現在は女性が活躍できる雇用環境の整備のため、行動計画、目標を策定し、取組を行っています。
目標1:これまで女性社員がいなかった部署(生産管理・購買・環境管理)に女性を1名以上配置する。
目標2:女性社員を対象として管理職育成を目的としたキャリア研修を実施する。