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「性教育は人権教育」誰もが幸福に生きる社会を目指して

坂本 麻季子さん面談可
インクルーシブ・ラボ 代表 包括的性教育インストラクター、宮崎県男女共同参画地域推進員

日南市生まれ。宮崎県立宮崎南高等学校、佐賀大学文化教育学部を卒業後、小学校教諭として18年間勤務。
2022年4月に包括的性教育インストラクターの資格を取得し、「インクルーシブ・ラボ」を設立。これまでの講演実績は44件、延べ3,500人を超える。(2026年2月時点)
現在は、包括的性教育の講演活動に加え、小学校の臨時的任用非常勤職員、不登校児童生徒の居場所「ドリームサポート」、ハートスペースみやざき講演会担当職員としても活躍。
親子カウンセラー/心理カウンセラー、フェムケアアドバイザーの資格を保有。

現在の活動を始めたきっかけを教えてください。

小学校教諭として18年間勤務していました。天職だと思えるほど仕事が好きで、毎日学校へ行くのが楽しみでした。しかし、40歳を過ぎた頃から気力や体力が少しずつ落ちていき、疲れを感じることが増えました。気づかないうちに体調を崩しており、休職することになりました。
通院を続けながら「何か新しいことを始めてみよう」と考えたとき、以前から気になっていた性教育のことが頭に浮かび、学び始めました。その中で、「性教育は人権教育です」と語る師匠に出会い、大きな衝撃を受けました。「これだ!」と心から感じたのです。
それまで私は、性教育とは性行為について教えなければならない“恥ずかしい”“難しい”ものだと思い込んでいました。しかし実際には、人権を軸に据え、その一部として性や性行為について学ぶものだと知りました。
教諭時代、性被害にあった児童はいないと思い込んでいましたが、性被害の話をしたことも、「もし被害にあったら助けるよ」と声をかけたこともなかったことに気づき、深く考えさせられました。

包括的性教育はとても大切ですが、実際の小学校教育は文部科学省の学習指導要領に基づいて行われるため、扱える内容には制限があります。学級担任として児童に性教育の話をすることには、大きな勇気が必要でした。
そこで、学校の外から外部講師として関わることで、先生方に代わって必要な性教育を伝えられるのではないかと考えるようになりました。そして、その思いを形にするために退職し、起業しました。

  • 1999年3月 宮崎県立宮崎南高等学校卒業
  • 2003年3月 佐賀大学文化教育学部卒業
  • 2003年4月 臨時的任用講師として勤務開始
  • 2005年4月~2022年3月 宮崎県小学校教諭
  • 2023年4月 性教育インストラクターとして「インクルーシブ・ラボ」を設立
  • 2024年~現在 小学校非常勤講師として勤務

活動の内容を教えてください。

主に包括的性教育に関する講演会を行っています。最初の仕事は、県内のPTA協議会での講演でした。友人が声をかけてくれたおかげで、大きな舞台でお話しする機会をいただきました。そこに参加してくださった先生が、別の学校にも呼んでくださり、口コミで新しいお仕事へとつながっていきました。
起業した年度末には、県内すべての小・中・高・大学、そして専門学校へダイレクトメールを送りました。その案内をきっかけに、講演依頼をいただいた学校もあります。

子どもたちには、「知ることが大切」であり、知ったうえで自分で選ぶ力を身につけてほしいと考えています。私が話す内容がすべてではなく、「自分はどう思うのか」と考えることも大切です。また、自分がイヤだと感じたことを「イヤ」と伝えられるようになってほしい。周りに流されず、自分で選択できる力を育てたいという思いで講演活動を続けています。
子どもたちは、想像していた以上に素直に話を聞いてくれます。一方で、大人のほうがどうしても身構えてしまうことが多く、タブー視される価値観や環境の中で育ってきたのだと実感します。

家庭と仕事の両立はどのようにされていますか?

休職していた時期も、夫は一番の理解者でした。以前、夫も体調を崩したことがあり、私が寝込んでいる間は家事や育児を積極的に担ってくれました。そうした環境により、子どもたち3人も自分でできることが増え、しっかり成長してくれています。
夫は月の3分の1ほど県外へ出張しています。そのため私は、毎日、子どもたちと自分の予定を合わせた4人分のスケジュールを走り回っているような状態です。フルタイムで働いていた頃と比べると、朝にお弁当を作ったり、子どもたちを送り出したりする時間をしっかり取れるようになりました。子どもたちが学校に行っている間に性教育の仕事をするというリズムで、毎日を過ごしています。

これから、どんなことをやっていきたいですか?

今、包括的性教育がとてもおもしろいと感じています。2025年から宮崎市でも包括的性教育への取り組みが始まりました。この取り組みは、いずれ県内すべての市町村へ広がっていくと思います。そして、自分自身がプレイヤーとして活動することも大切ですが、同時に仲間を増やす必要性も強く感じています。1人ではできることに限界があるため、現在取り組んでいる包括的性教育インストラクターの養成に、今後さらに力を入れていきたいと考えています。

今後どのように展開していくのかはまだ分かりませんが、私の理想は、10年、15年先にはこの仕事が必要ない社会になっていることです。いつか「性教育」という言葉そのものがなくなり、誰もが当たり前に学べる社会になることを願っています。

これから社会に参画される女性の皆さんへのメッセージ

女性だから、母親だから、妻だから――そんな肩書にしばられて身動きがとれなくなってしまう人は少なくありません。そんな中で、一歩を踏み出そうとしている皆さんは、本当に勇気のある方だと思います。一歩を踏み出したのなら、あとは前に進むだけです。
人生は一度きりです。来世ではなく、今の人生でやりたいことに挑戦してみる。もし失敗しても、また別の道を歩けばいい。チャンスは一度きりではありません。だからこそ、思いきって挑戦してほしいと願っています。

インクルーシブ・ラボ
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